オタクよもやま話 最近読んだ小説と見たアニメ

 皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

 前回の更新から数か月経ち、年度を跨いだことで新生活を始めた方も多いかと思います。

 かくいう私は長年読んでいなかった小説を読み、「小説いいわ…(語彙力)」となり、アニメを見て、「アニメいいわ…(語彙力)」となったので、最近読んだ小説と見たアニメについて少し書こうと思います。

 ただ、ネタバレ等に配慮しまくって嘘を書く所があるので、内容の紹介については「あ~何言ってんだコイツ」くらいの感覚で読んでください。ただ、”オススメしている事実”と”作品名、著者名等”は噓じゃありませんので、うまいこと脳内で補完したりして下さい。

 

 まず、小説ですが相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵城塚翡翠

https://www.amazon.co.jp/dp/B09FJT1THJ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

を読み、ミステリーにハマり、今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』

https://www.amazon.co.jp/dp/B07W8VDJH9/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

辻堂ゆめさんの『いなくなった私へ』

https://www.amazon.co.jp/dp/B09Q617ZFR/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

と読みました。どれも面白かったです。

 私も読むまで勘違いしていたのですが、

  ・オープニング → 事件が起きる → 謎解き → 解決 → エピローグ

という構図がサスペンスだと思っていたのですが、友人と話していて「違くない?」と言われ、wikiをみると「ある状況に対して不安緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品」との事ですので、別に事件等が起こるものがサスペンスじゃないようです。

 事件が起きて謎を解いて解決というのは、ミステリーというジャンルになるみたいですね。今まで全然気にしてなかったので、今更知りました。

 昔からミステリーの物語が好きだったのですが、小説を読んで一番感じるのは、謎解きの気持ち良さのための300ページ余りを読んでるなぁ、という事です。この300ページくらいの内容次第で謎解きの気持ち良さが決まりますよね、まぁ当然なのですが。

 

 小説の感想ですが、まず、相沢沙呼さんの『medium 霊媒探偵城塚翡翠』について。これは大きな謎が1つあって、小さな謎解きをいくつかしてからの最後にドーンといった感じです。オムニバスと言うのでしょうか。内容に深入りはしませんが、小さな謎でパート分けされていたり、主人公とヒロインで一緒に物語が進んでいく感じだったり、なんかちょっとライトノベルっぽいかなとも感じました。そのことについて友人とも話しましたが、ライトノベルの定義がよく分からないのでラノベっぽいって何だろうねぇという結論でした。

 

 次に、今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』について。これはタイトルを見てポタク君は思う訳です。「”屍人”…?」 ピコーン💡「SIREN!」と。(関係ないものを結び付けて声に出すのはオタクの悪い癖です。すみません。)ともかく、何か怖そうだなぁ~、荘って事は閉じ込められるのか~、鉄板のクローズドサークルキターッという感じで読み進めました。この作品を読んで気持ち良さのための300ページ余りを感じました。本当に謎解きパートから最後までは読むのやめられませんでした。

 

 最後に、辻堂ゆめさんの『いなくなった私へ』について。”いなくなった私へ”という事は…手紙…ですかね…? 物語も2つの視点で進んで行くような感じなんですが、最初は意味わかんないですよね。なんの関係があるんだ…って感じで。 まぁなんか文通?するんですかね、淡い青春って感じですね…青春と言えば恋路、人間関係の難しさがありますよね、年をとったのか「いや~~~人間関係はムズイぞ」なんて感想になりますが、共感してましたねぇ。語彙パワーが乏しいので複雑な事になると適当な言葉が選べなくてトートロジーになっちゃいますね。人間関係は難しいからつまり、人間関係は大変ということですね。当然最後には2つの話も綺麗に収まり、謎々していた所もスッキリして「えがった…」って感じでした。

 

 

 さて、お次はアニメですが、不肖わたくし、小中からオタクで中学の頃にはアニオタ兼声豚みたいな存在でしたので、喋ると昔を語るおっさんになりがちです。高校、大学とアニメは見なくなったのですが、最近、動画配信が盛んになったこともあって見やすくなったので、また見はじめました。

 オススメしたい作品は山ほどありますが、本日はコチラ『響け!ユーフォニアム

anime-eupho.com

元は武田綾乃さんの小説シリーズです。社会人になってから涙腺が”孫に会った時の祖父母の財布並み”に緩くなってしまっているので、もうワンワン泣きまくりです。

 この作品もタイトルから内容を察してみると、ユーフォという文字がありますね。ユーフォ…ユーフォー…UFOか…。ニアムってのは何でしょうか? 英単語はunが付くと否定の意味とかそういうのがあるので近い言葉を探すと…スタジアム? 夢見りあむ? なんか名詞みたいですね。よくわかりませんが。響け!っていうのはあれでしょうね、UFOと交信するときに響け!って感じでしょう。

 つまり、この作品は青春真っただ中の女子高生たちがUFOと交信するお話と推測できます。女の子たちも金色の円盤のような物体を持っているのでかなり合ってそうな推測です。作中で部長を名乗る女子高生が交信する際に「ご唱和ください!」と言うのですが、これは昭和時代の挨拶ですね? もちろん平成の時は「ご平静ください!」でしたから、今は「ご例話ください!」となるのでしょうか。

 ともかく、王道の青春ものです。最初の頃は「UFOを追って全国なんて無理だよ」みたいなスタンスの人もいましたが、中盤からは「みんなで全国いこう!」と一致団結。おっさん、もう涙が止まりません。自分の思いが上手く伝えられない部員も涙ながらに思いを伝えるシーン…もう画面が見えません。劇中でYMOライディーンが流れるのですが、大好きな曲なのでイントロで気付き、「これライディーンじゃなウワァァァァァン」と泣きました。

 あとは、主人公の姉が自分は「やりたかったことがあったけど、親に従って生きてきた」という主張をしてなんやかんやあるのですが、これが自分にモロ被りしてしまい、色々と考えることがありましたね…。薄っぺらいとはいえ、色々な経験を積んだからなのか、最近はアニメを見直すと違うものが見えてきますね。ただ、一つ思うのは、物語の人たちは学生の時に気づいたりできてるのが羨ましいなって感じです。わかいっていいな。

 私も自分の意志が弱いので自分が我慢すればいいやと色々な事を我慢してきましたが、普通にボロボロになって診断書もらったりしちゃったので、皆さんは自分を労わってくださいね。

 

 

 最後に、アニメでも小説でも感じることですが、ふと何かを経験しているときに描写が重なったりすると、物事の新しい見え方を発見することがあります。そういう時にあの小説はいいなぁとか、あのアニメはこんな感情だったのかなんて気付いて名作だなぁ…と頭の中で咀嚼しています。名作は何度でも楽しめる味ですね。これが人生は面白いということでしょうか。

 とにもかくにも10代に戻りたいナァ。ではまた。